カタログ・チラシの金額表示に注意!令和3年4月1日から総額表示が必要です
消費税が10%に上がってから総額表示は絶対ではありませんでしたが、令和3年4月1日からは税込み価格の表示が必要になります。財務省が「事業者が消費者に対して行う価格表示」に関しては総額表示が必要と発表しており、資料も公開されています。
消費者向けのカタログやチラシの価格表示に注意
消費者向けに商品カタログや販促チラシをつくる場合、いつから配布するかによって価格の表記に注意が必要です。
例えば消費税10%込みの金額が10,780円 の商品の場合。以下のような表記であれば問題ないようです。
- 10,780円(税込)
- 10,780円(うち税980円)
- 10,780円(税抜価格9,800円)
- 10,780円(税抜価格9,800円、税980円)
- 9,800円(税込10,780円 )
少しでもハードルを下げたくて1万円弱の金額を見せたい、という場合は、税抜き価格を大きく表示、あわせて税込みの場合の金額も入れるのが良さそうです。とはいえ、商品をぎゅうぎゅうに入れる販促チラシなどは、本当なら少しでも情報を少なくしたいところ……まぁ仕方ありませんね。
消費税転嫁対策特別措置法により令和3年3月31日までは税抜き表示でも可
お店によってはまだまだ税抜き表示のみだったところもあり、慌てて対応しなくては!となっているかもしれません。あと2週間ではありますが、3月31日までは移行期間となっているので、それまでに総額表示の準備をしていけば大丈夫なようです。いち消費者としては、総額表示があるのはうれしいですね。
ユニクロは税抜き価格を税込み価格とすることで話題に
大手衣料品店のユニクロは、3月12日より、これまで税抜き価格として表示していた金額を、そのまま税込み価格として販売し始めました。それに伴ったキャンペーンも行っているようで、もともと買い物予定のあった方は、12日以降にお買い物をした方も多いのではないでしょうか。政府としては税抜き価格をそのまま税込み価格にすることで、下請け会社が税金分の負担を被ることにならないか懸念して、消費者にとってわかりやすい税込み価格表示を求めてはいますが。ファーストリテイリングのこと、その辺りは社内で調整がきくのかもしれません。
金額表示が必要な場合は表記に注意しましょう
表示方法は各社異なるでしょうが、ともかく、4月1日からはどこかに税込みの総額表示が必要です。広告物の制作側としても、注意して対応していきたいと思います。
皆様もぜひお気をつけください!