AIの発達とデザイン業界。
当社は毎年ではありませんが、たまに新卒採用を考える年もあります。ただ、デザイナー志望で面接に来る学生さんは女性ばかり。そもそもデザイン学校に今、男子学生がほとんどいないそうです。若い世代の人口が減っていて、さらに志望者が減ると、業界的には高齢化が進んで人手不足になってしまう・・・。でもそこは、AIの発達がなんとかしてくれるのかもしれません。
例えば、「ちょっと画像を切り抜いて欲しいんだけど・・・」とお願いできる人が社内で見当たらない時には、こんなサービスが使えるのかも?
人物画像を5秒で切りぬく「remove.bg」
Twitterのタイムラインで「remove.bg」というweb上のサービスを知り、早速試してみました。
画面に出ている通り、5秒で切抜きが出来るのでしょうか?試しにフリー素材ぱくたそさんの画像をいくつか使ってみました。
なかなか綺麗です。切抜き画像の保存は「DOWNLOAD」をクリック→別タブで画像が表示される→画像を保存、です。ファイルはpng形式またはbmp形式でした。
この写真は頭も含めて輪郭がくっきりしていますが、一部ぼやけている場合はどうなるのでしょうか?
男性の左手あたりはぼやけていますが、なんとなくは切抜きできているようです。じゃあ、まわりが白くとんで境界線がわかりにくい画像はどうでしょう?
赤ちゃんのスカートが綺麗に切り抜けた・・・のかな?次は、人物が下を向いている等で顔がわかりにくい画像の場合です。
だいたい切抜きできました!ただ、ブランコは切れています。次は、被り物をした人物の場合です。
残念。顔認識されず、切抜きはできませんでした。
切抜き画像を使ってレイアウト
それでは次に、デザインソフトではなく敢えてのパワーポイントを使ってレイアウトしてみましょう。使ったのは、こちらのサンタの女性です。
500 × 472pixで、270KBほどの切抜きになりました。ふんわりした髪の毛も綺麗に切り抜かれています。そしてパワーポイントで作ったのが次の画像です。
人物画像が切抜きで配置できるだけで、ちょっとデザインした感が出るような気がします。この画像を作ったのはデザイナーじゃないので色や配置等はつっこまないでください・・・。
印刷データとしてはかなり小さく配置しないと粗くなりそうですが、webのサムネイルに使う程度であれば、それほど違和感がないかもしれません。
画像サイズを選択できたり、人物以外も指定したものが切り抜けるようになれば、かなり実用的なサービスになるのではないでしょうか。AIの発達はきっと、デザイン業界にとっていいことがたくさんあるはず。そう思いながら、今日もコツコツ仕事を進めております。
それでは皆様、少し早めのメリークリスマス!